メモ帳で下書きした文章をWordに移すとき、あなたはどんな方法を使っていますか?
多くの方が「コピペ(コピー&ペースト)」を使っているかもしれませんが、Wordにはより効率的で正確な方法があります。
それが、「テキストをファイルから挿入」という機能です。
今回はこの便利な機能の使い方と、よくあるコピペとの違いをご紹介します。
1. 「テキストをファイルから挿入」とは?
Wordの「挿入」タブにあるこの機能は、メモ帳などで作成したテキストファイル(.txt)を、Word文書の中に読み込むための機能です。
ファイルを開かなくても、直接文章を挿入できるので作業効率が大幅にアップします。
2. メモ帳からWordへ文章を取り込む手順
Step1:メモ帳で文章を保存
メモ帳を開いて、文章を入力します。
「ファイル」→「名前を付けて保存」で.txt形式で保存(例:memo.txt)


Step2:Wordでテキストを挿入
Wordを開いたら、メモ帳の文書を挿入したい場所にカーソルを置きます。
「挿入」タブ →「オブジェクト」→「ファイルからテキストを挿入」を開き、保存したメモ帳を選んで「挿入」をクリックします。
この時、ファイルの種類を「すべての文書」に変更しないと、メモ帳が表示されないので注意しましょう。


これだけで、文章が自動的にWord文書に追加されます。

3. コピペとの違いとデメリット
「わざわざそんな操作をしなくても、コピペでいいのでは?」と思う方もいるでしょう。
ですが、コピー&ペーストには意外な落とし穴もあります。
▼ デメリット①:書式が崩れる可能性
Wordの書式設定が勝手に適用され、改行のズレ・フォントの違い・インデントの乱れが生じることがあります。
▼ デメリット②:長文・複数ファイルに不向き
何十行もの文章や複数のメモ帳ファイルを、ひとつずつコピペしていくのは手間がかかり、時間効率が悪いです。
▼ デメリット③:ミスコピーのリスク
範囲選択を間違えて、文章の一部が抜け落ちることも。
特に急いでいるときほど注意が必要です。
4. 日商PC検定でも問われる重要操作!
この「テキストをファイルから挿入」は、日商PC検定(文書作成)の2級・3級でも出題されることがあります。
▼ 出題例(想定)
「指定されたテキストファイルを文書の末尾に挿入しなさい。」
このような問題では、必ず「ファイルから挿入」を使うことが求められます。
コピペでは減点になる可能性もあるため、正しい操作方法を身につけておく必要があります。
▼ 試験で求められるスキル
- 「挿入」タブから操作できること
- カーソル位置を意識できること
- 拡張子(.txt)への理解があること
つまり、この機能は単なる時短テクニックではなく、業務スキルとしても重要な位置づけなのです。
5. 効率化にも試験対策にも有効な操作
方法 | 特徴 | 向いている場面 |
コピペ | 手軽・直感的 | 短いメモや急ぎの作業 |
ファイルから挿入 | 正確・効率的 | 長文・試験対策・書式維持したいとき |
6. 実務や研修の現場でも評価される操作スキル
Wordでの文書作成において、「テキストをファイルから挿入」は知っておくと非常に便利なテクニックです。
特に「紙からの手打ち入力が当たり前だった現場」や、「外部システムが出力したテキストファイルをそのまま文書に取り込みたい」といったニーズにはぴったりです。
実務でよくある「定型メモの取り込み」「テンプレートへの追記」「議事録の統合作業」などにも使えるため、覚えておくと日々の業務がぐっと楽になります。
試験対策にも役立つので、今のうちにぜひ習得しておきましょう。