新しいパソコンを買おうとお店に行くと、性能の表示でよく見るのが「Core i5」や「Ryzen 5」といったCPUの名前。
でも、「それが何なのかよく分からない」「どっちがいいの?」と迷ってしまう方は多いはずです。
実は、CPUはパソコン選びの中でも最重要のパーツ。
今回は、このCPUに焦点を当ててみます。
パソコン選びの参考にしてもらえたらうれしいです。
そもそもCPUって何?なぜそんなに重要なの?
CPU(シーピーユー)は、パソコンの「頭脳」にあたるパーツです。
アプリの起動、文字入力、ネット閲覧、動画視聴など、すべての処理をコントロールしているのがこのCPUです。
つまり、CPUの性能が高ければ、パソコン全体の動作が速く、快適になります。
では、その「性能」はどのように決まるのでしょうか?
ポイントになるのが「コア数」と「スレッド数」です。
コア数とは?
コアとは、CPUの中にある「処理装置(=脳)」の数です。
1つのCPUに2つのコアがあれば「デュアルコア」、4つなら「クアッドコア」と呼ばれます。
コアが多いほど、同時にできる作業が増えます。
例えば、8コアのCPUは、8人の作業員が同時に働くようなイメージです。
スレッド数とは?
スレッドとは、各コアが同時に処理できる作業の数のようなもの。
多くのCPUは「1コアで2スレッド処理」できる設計になっています。
例えると、4コア8スレッド では、 4人の作業員ひとりひとりが、同時に2つの作業しているイメージ
スレッド数が多いと、複数アプリを同時に開いてもサクサク動きやすくなります
動画編集や画像処理などの重たい作業をする場合、このスレッドの多さが効いてきます。
Intel Coreシリーズとは?
Intel(インテル)は、長年パソコン用CPUの代表的なメーカーです。
「Coreシリーズ」は、主に以下の4つのグレードに分かれています。
Core i3:ネットやメールなど基本的な用途向け
Core i5:一般的な仕事や家庭用に最適
Core i7:動画編集や重めの作業にも対応
Core i9:高性能なプロ向け
Intelはソフトとの相性が良く、安定性も高いのが魅力です。
特にビジネス用途やゲームでは、Intelが強い場面もあります。
AMD Ryzenシリーズとは?
Ryzen(ライゼン)は、AMD(エーエムディー)製のCPUシリーズです。
近年は性能の高さと価格の安さ(コスパの良さ)で注目されています。
Ryzen 3:軽作業中心の人向け
Ryzen 5:コスパ重視で最も人気
Ryzen 7:マルチタスクや編集作業にも強い
Ryzen 9:ゲーマーやプロ向けの超高性能
特にRyzen 5や7は、同価格帯のCoreシリーズよりもコア数・スレッド数が多い傾向があり、同時作業に強いです。
CoreとRyzenの違いを比較!
項目 | Intel Core | AMD Ryzen |
安定性 | ◎ ソフトとの相性が良い | ◯ 安定性も高い |
価格帯 | やや高め | コスパ良好 |
マルチタスク性能 | 高い(世代により) | コア・スレッド数が多く有利なことも |
ゲーム性能 | 一部で有利 | 最新では互角〜優位 |
内蔵グラフィック | 多くのモデルに搭載 | 搭載モデルと非搭載がある(G付きに注目) |
どちらが絶対に良いということはなく、「自分の使い方」に合っているかどうかが大切です。
型番の読み方も知っておこう
型番を見ると、性能や世代がわかります。
Core i5-13400 → 第13世代のCore i5。最初の2桁(13)が世代を示す。
Ryzen 5 5600G → Ryzen第5世代、5シリーズ、内蔵グラフィックあり(G付き)
世代が新しい方が性能も高いため、古いi7より新しいi5の方が速いということもあります。
どっちを選ぶ?用途別おすすめ
使い方 | おすすめCPU |
ネット・メール | Core i3 / Ryzen 3 |
仕事・家庭用 | Core i5 / Ryzen 5 |
動画編集・写真加工 | Core i7 / Ryzen 7 |
ゲーム・高負荷作業 | Core i9 / Ryzen 9 |
どちらも優秀ですが、Ryzenは価格を抑えつつ高性能なモデルが多いので、コスパ重視の方には特におすすめです。
まとめ
CPUはパソコンの頭脳と言える存在です。
「Core i5」や「Ryzen 5」といった名称だけでなく、コア数・スレッド数、そして世代にも注目することで、より自分に合ったパソコン選びができるようになります。
迷ったときは、「用途に合ったグレードを選ぶ」「第10世代以上」「8GBメモリ以上」「SSD搭載」という基本を押さえるだけでも、パソコン選びはグッとラクになりますよ。
あなたにぴったりの1台を、ぜひ見つけてくださいね!