パソコンの調子が悪くて「なんでだろう?」と思ったこと、ありませんか?
そんなときに役立つのが、「信頼性モニター」です。
前回のブログで紹介した「バッテリーレポート」と同様に、Windowsに標準で搭載されているツールです。
信頼性モニターとは?
信頼性モニター(Reliability Monitor)は、Windowsに標準搭載されているパソコンの安定性を確認できるツールです。
パソコンで起こった次のような出来事を、日ごとにグラフと一覧で表示してくれます。
- アプリのクラッシュ
- システムエラーや警告
- Windowsアップデートの成功/失敗
- ソフトのインストール履歴 など
何がわかるの?
パソコン上で起きたエラーなどが確認でき、現在の状態をスコアで表してくれます。
項目 | 内容 |
安定性スコア | 1〜10点で表示され、10に近いほど安定 |
エラーの種類 | アプリの停止、Windowsの問題、ハードウェアエラーなど |
発生した日時 | トラブルが起きた正確な時間がわかる |
原因のヒント | エラーの詳細情報を確認可能 |
どんなときに使う?
こんなトラブルのときに信頼性モニターが活躍します:
- アプリがよく落ちる
- Windowsが突然再起動する
- 更新プログラムがうまく入らない
- 原因がわからないフリーズがある
信頼性モニターを見れば、「いつ」「どんなトラブル」が起きたのかがひと目で分かります!
起動方法(Windows 10 / 11 共通)
方法①:スタートメニューから検索
- スタートメニューを開く
- 検索に「信頼性モニター」または「信頼性履歴の表示」と入力
- 出てきた項目をクリック!
方法②:コマンドから実行
- Windowsキー + R を押す
- 「perfmon /rel」と入力して【Enter】
実際の画面の見方
信頼性モニターを起動すると、以下のような画面が表示されます。
確認したい日付をクリックすると、「信頼性の詳細を表示」のところに内容が表示されます。
この画像のパソコンは、突然電源が落ちる現象が起きているので、スコアは低めです。

上部のグラフ:安定性スコア(1~10点)
下のアイコン:
- 赤い「×」:重大なエラー(アプリクラッシュなど)
- 黄色い「!」:警告(ドライバや更新の問題)
- 青い「i」:情報(インストール成功など)
クリックすると詳細なエラー内容と発生時刻が表示されます。
よくあるエラーの読み解き例
例1:アプリがクラッシュ
発生元:Application Error
要約:[アプリ名] が動作を停止しました
→ アプリに一時的または恒久的な問題が発生した。再インストールで改善することもあります。
例2:Windows Update失敗
発生元:Windows Update
要約:更新プログラム KB5028166 のインストールに失敗
→ 更新の再試行、またはトラブルシューティングを使って修正。
まとめ
信頼性モニターは、Windowsに標準で搭載されている便利なツールで、パソコンの安定性をチェックすることができます。
アプリのクラッシュやエラー、Windowsの更新状況などの履歴を日付ごとに確認できるため、不調の原因を探る手がかりになります。
アプリがよく落ちる、Windowsの動作が不安定、原因不明のエラーがあるといったときに、このツールを使えば原因の特定に役立ちます。
PCに不調を感じたら、まずは信頼性モニターをのぞいてみましょう。
「見えない問題」が、「見える化」されてトラブル解決のヒントになりますよ!